入社動機、きっかけ企業内弁護士として
より成長できるフィールドへ
私は司法試験合格後、法律事務所で約2年勤め、損害保険や一般民事事件、刑事事件など幅広く弁護士業務を経験後、不動産会社へ転職しています。同じ弁護士でも、法律事務所と事業会社とでは業務への関わり方が少し異なります。法律事務所の場合、依頼者の問題解決に代理人として関与することが多いのですが、事業会社の場合は企業内弁護士として自分自身が所属する会社の問題に関わることになります。企業内でもキャリアを積み上げるにはプラスアルファの専門性を身に付ける必要がありますが、当事者性のある、ビジネスにより近いところで働けるというのが企業内弁護士の魅力だと思います。
企業内弁護士を選択して初めての転職先では、各種契約書のチェックなどの契約法務や、各部門からの法律相談対応、株主総会事務等の業務を担っていました。そこからケネディクスへの転職を決意したのは、「より専門性を高めたい」という想いと、関連する法律が多くて複雑な不動産アセットマネジメントビジネスに興味があったからです。業界の中でも、ケネディクスは国内最大級のAUM(運用資産残高)を有する会社。優秀な方たちの中でさまざまな経験を積み、キャリアアップが図れると思いました。
仕事内容と働き方働きやすい環境の中で
スピードと対応力を磨く
入社後は法務・コンプライアンス業務を担うコンプライアンス部へ配属されました。不動産アセットマネジメント業務は、金融商品取引法や宅地建物取引業法などに基づいたライセンスが必要となります。私は、そのライセンスの維持・管理や各種コンプライアンス研修の企画・実施、さらに法務に関する業務として、契約書のチェック、各部門からの法務相談などの業務を担っています。対応案件はケネディクス自ら出資するもの、外部投資家の案件などさまざまです。案件毎にストラクチャーやパターンも多様ですし、業務に関連する法律自体が複雑なので、業務の難易度は高いと感じます。また、法律やガイドライン等の改正をキャッチアップしなければならないので、法令改正のアラートが届くシステムを利用したり、企業内弁護士が集まる組織内弁護士協会の研修に参加したり、知識をアップデートするように努めています。
職場では上司をさん付けで呼びますし、穏やかな雰囲気があり働きやすいです。また、組織規模が大きすぎないということもあると思いますが、意思決定のスピードが速く、メリハリのある職場です。
仕事の醍醐味当事者としてフロントメンバーと
苦楽をわかちあえる喜び
法律事務所勤務時代は、基本的には相談や訴訟が終わったら業務が終了しましたが、企業内弁護士の場合、事後についても把握をすることができます。事後も事業部門担当者と連携を取り、ビジネスをさらに前に進めていけるので、ここが当事者性を実感できる企業内弁護士として働く大きなポイントだと思います。
一つの案件においても無数にある論点の整理から始め、外部の弁護士や関連当事者、投資家などの外部の利害関係者との調整を上手く行い、無事に案件がクローズする。ここがフロントラインに立つ多くのメンバーにとっての喜びの瞬間ですが、私も当事者としてそれをわかちあうことができる仕事です。特に海外の投資家の出資案件では論点が多い分、難易度も上がります。それが無事に契約締結するだけではなく、決済をして運用が始まる所まで行けた時は仕事のやりがいとともに安堵感を得られます。
企業内弁護士はビジネスとの距離感が近いですが、ケネディクスでは特にそれを実感します。業界の中でもかなり先進的な取り組みが多い会社ですし、当事者性や主体性をもってダイナミックな仕事をしたい人には非常にマッチする環境だと思います。
今後の目標資格取得や日々の勉強を通じて
専門性をさらに高める
今後は、現在所属しているコンプライアンス部で引き続き法務・コンプライアンスに関する業務を担い、キャリアアップをしていきたいです。もちろん今以上に業界や事業のことなどを理解していなければいけないので、日々勉強中です。そのため、入社後に不動産証券化協会認定マスターの資格を取得しました。結構な費用がかかりましたが、取得後に会社から補助があり助かっています。また、英語の契約書を取り扱うなど英語力も求められることもあるため、会社が費用負担してくれる制度を利用して英会話も学び始めました。ケネディクスは資格取得に対する援助が手厚いので、本業を通じた学びの機会を大切にしながら、業務に関連する資格取得にも積極的に挑戦したいと考えています。
Career Stepこれまでのキャリアステップ
- ~2015年
- 弁護士資格取得後、法律事務所に勤務司法試験に合格し、司法修習を終了後に法律事務所に入りました。ここでは、交通事故等について交渉・訴訟の処理を担う損害保険業務や破産・労働・家事に関わる一般民事事件の交渉・訴訟の処理、刑事事件の被疑者・被告人弁護などの幅広い業務を任されていました。
- 2021年
- 不動産会社を経て、ケネディクス入社不動産会社での企業内弁護士としての勤務を経てケネディクスへ入社。専門知識を活用したライセンス管理業務や契約書のドキュメンテーション作成サポート、さらに役職員向けコンプライアンス研修の実施なども担っていました。
- 2023年~
- さらに幅広い業務を担うマネジャーに週2日もしくは月8日可能な在宅勤務制度や、10時から15時をコアタイムとしたフレックスタイム制度などを活用して、2人の子どもの保育園送迎や家事などにも積極的に参加しています。マネジャーとなり業務もさらに幅広くなる中で、会社の制度にも支えられ、うまくワークライフバランスを保ちながら勤務を続けています。