入社動機、きっかけよりアグレッシブな仕事を求めて
同業他社から転職
大学卒業後、大手不動産デベロッパー系のプロバティマネジメント会社(PM)に約11年勤務し、主にグループ保有不動産の運用業務を行っていました。やや受け身で、ルーティン化された仕事を続ける中、よりアクティブに広範な仕事ができる環境に興味を持つようになり、転職を決意しました。
転職活動中に業界内のいろいろな企業を見ましたが、あるリートが保有する物件のみ、または特定のスキームによる運用業務のみなど、限定された業務を小規模で受託している企業が割と多い印象でした。一方、ケネディクスは上場REIT、私募REIT、私募ファンド、さらには不動産ST※などスキームが多様で、企業規模も大きいうえにアグレッシブに物件の取得から運用まで幅広いビジネスを展開。私にとって非常に魅力的な仕事環境があると考え応募しました。また、一般的にキャリア採用は欠員補充が背景のため配属先も決まっていますが、面接で希望する部門と何がしたいかを聞いてもらえ、私の希望通りの部門に配属されたことも大きなポイントでした。
※不動産ST:不動産セキュリティ・トークンの略。ブロックチェーンに代表されるデジタル技術を活用して発行・管理される金融商品であるセキュリティ・トークンのうち、不動産関連資産を裏付けとして発行されるもの。
現在の仕事内容前職で培った経験を
新たな現場で活かす
こうして2021年にケネディクスに入社し、現在は上場リート本部の資産管理部でマスタープロパティマネジメント(マスターPM)を担っています。グループで保有する商業施設アセットの運用業務としてリーシング、工事、環境認証などを担うのがマスターPMです。実際の業務としては、物件ごとに当部門の他の担当者やサブPMといわれる委託先企業と連携し、テナント契約交渉や計画工事などを企画し、日々物件のバリューアップに努めています。
サブPMは委託先企業によって得意不得意が違いますし、現場に常駐してもらう物件も多いので、仕事を円滑に進めるためにはコミュニケーションがとても大事になってきます。一方的に上から指示を押し付けるようなやり方では上手くいきません。そこで、私が大事にしているのは相手に寄り添うスタイルで、まずはサブPMの担当者の考えを聞いたうえで意見を伝えるようにしています。委託先の方の気持ちや考えを推し測れるのは、サブPMとして受託業務をしていた前職の経験が活かせている部分だと思います。その一方で、彼らに気持ちが偏りすぎないように気を付けています。この仕事では日々発生する業務への早期かつ適切な対応が求められるので、普段から接することの多い相手だからこそ、感情的にならず客観的なジャッジと冷静な対応が肝要だと思っています。
印象的なプロジェクトと醍醐味生まれ変わった物件がもたらす
代え難い達成感
この仕事の醍醐味は、テナントの入れ替えやリニューアルによって、物件が生まれ変わった姿を実際に自分の目で見られることです。とくに記憶に残っているのは、取得済のスポーツクラブ施設をマルチ型の商業施設にリニューアルしたプロジェクトです。対象物件は1棟4階建てのビルで、当時はコロナ禍だったこともあり、一棟貸しとなるとリスクも大きい状況。そこで、物件の使用用途を変えることで物件の価値を上げ、分割で賃料を確保できる複数業種のテナントが入れる施設に作り替えるというものでした。非常に珍しいプロジェクトでしたので、ある程度経験のあるプロフェッショナルメンバーが揃っても手探りの部分が多く、途中で工事のスケジュールが遅れるなどの予期せぬ事態に見舞われることもありました。それでも図面や資料で何度も見てきた物件が完成に至り、開業の時に多くのお客様が並ぶ姿や、チラシを配るテナントの店員の方を見た時は、本当に感慨深いものがありました。
今後の目標ケネディクスらしい妥協しない
プロフェッショナルを目指して
ケネディクスで仕事をする中で感じるのは、「細部までこだわる妥協しないプロフェッショナル集団」であることです。普通ならサブPMに一任するような業務まで目を配らせ、自分たちも汗をかきながら協同で課題解決にあたります。社員一人ひとりに、物件をより良くし、収益を上げることに対する追求心があるので、同じく高いところに目標を置く人であれば、その考えが伝わりやすいですし、やりたいことができる環境があると思います。
私はこうしたケネディクスらしい仕事の流儀を実践しながら、より多様なスキームと幅広いアセットでの実績と経験を積みあげ、アセットマネジメントのプロフェッショナルを目指しています。そして、これまでに得たスキルや知識とともに、「妥協しないアセットマネジメントの仕事のノウハウと面白さ」を後輩に伝えていきたいです。
Career Stepこれまでのキャリアステップ
- ~2021年9月
- 約11年間にわたり資産運用業務に従事大手不動産デベロッパー系のPMで、約11年にわたりグループが保有する複合ビルを中心とした資産運用業務に携わっていました。この時に、運用業務の委託元としてケネディクスを認識し興味を持ちました。
- 2021年10月
- キャリア採用で経験を活かせる資産運用部門へキャリア採用枠でケネディクスに入社。ケネディクスグループの投資法人が保有する物件を中心に資産運用を受託する、ケネディクス不動産投資顧問株式会社の商業リート本部資産管理部に配属されました。
- 2023年11月~
- プレイングマネジャーとして若手育成も担うグループ投資法人の合併に伴い、所属部門名が上場リート本部に変更。業務内容は変わらず商業施設を中心とした運用管理です。マネジャーの役職を全うすべく約10件の物件運用に主担当として取り組む一方、経験の浅いチームメンバーの案件のサポートをしています。